AGAだけど今のところ植毛はしたくないという場合

現在わかっているところではAGAを発症するかしないかを決めるのは、男性ホルモンや遺伝的要因でしょう。
それ以外には食事の偏りや好み、寝不足といった日常的なこと、精神的要因も指摘されています。
とはいえ本当にはっきりと内容が把握できているのは、体内で合成される男性ホルモンの作用のみです。
一般的な男性ホルモンであるテストステロンがやはりこれも男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンに変わり、その変化が頭皮や頭髪の発毛サイクルや成長サイクルを阻害するのです。

今の時点でAGA(男性型脱毛症)に対する薬効があると認められている成分といえば、最近使用度が増えてきたフィナステリドと以前からあるミノキシジルです。
フィナステリドを含む薬は複数出ていますが、製品名プロペシアとして売られており、最近はジェネリックも出ています。
また、ロゲインで一斉を風靡したミノキシジルを含む製品は薬事法で第1類医薬品に分類されており、薬剤師のいる店であれば簡単に買えるものの、副作用や体調をみながらの使用が求められるプロペシアは処方箋なしには販売してもらえない薬です。
スイッチOTCとして販売される予定もありません。

現在のところプロペシアとミノキシジル配合薬がAGAの治療薬としてはもっとも有名なのではないでしょうか。
プロペシアは医療用医薬品ですが、最近になって同様の成分のジェネリック薬が販売されるようになりました。
時間をかけてなるのがAGAなら、治療にも時間がかかるのは当然で、治療費の負担も継続的に続くことになります。
なるべくコストを低く抑えたほうが無理がないですし、後発医薬品の使用について担当医に相談するのも手です。

投薬治療のように時間をかけたくないものの、今のところ植毛はしたくないというAGAの患者さんにしばしばお薦めする治療方法は、病院でのメソセラピー治療があります。
聞き慣れない言葉かもしれませんが、簡単に言うと発毛や育毛に効く成分を頭皮にダイレクトに注入し、内服薬や塗布よりも早く発毛効果を得るための治療法です。
昔は針を使う方法が多かったのですが、今ではレーザー方式のように針を使わないやりかたもあり、幾つかを組み合わせることもあれば薬の内服と同時に治療する人もいます。

病院での処方薬のような公共の医療保険の適用対象であれば患者は3割負担で済むのですが、AGAの薬はその中に入っていないため、基本的にはAGA治療は美容整形のように保険適用外となり、10割を患者が負担することになります。
費用面はどのような治療を選択するかでだいぶ幅があるものの、確実にローコストというと後発医薬品を本来の薬の代用として使用していく場合です。
費用面で一番高いのは植毛で、本人の希望次第では百万円以上かかった例もあります。

あまり控えすぎてもストレスになりますが、酒量は控えておかないと消化器系にもダメージを与えますし、AGAの治療をしていく中でもマイナス要因となります。
体内でアルコールを分解する際にはアミノ酸が使われますが、頭髪を形成しているケラチンの生成にもアミノ酸が不可欠です。
体にはアルコールは異物ですから、真っ先に分解する対象になりますが、そこでアミノ酸が大量に消費されることで、本来は毛髪に回すべき栄養素がまったく分配されない状態になるというわけです。

頭皮は髪を支え育てる土台ですが、その地肌は多くの皮脂腺が存在します。
分泌が多いと汗や老廃物と混ざって頑固な膜を作ってしまうので、においやフケを招くだけでなく抜け毛の要因になります。
ただ爽快感を得るのではなく、清潔を念頭において丁寧に洗うことは、育毛の第一歩だと考えていただくと良いでしょう。
シャンプーの洗い方はもちろんですが、必要に応じてスカルプケアシャンプーを使用すると効果的ですし、髪と地肌のために良い方法を選択していくことによりAGAの治療を助けることができます。

一般にAGAの治療を始めてから状態の改善が見られるのは、ある程度の個人差を考慮しても、約6か月、早い人でも3か月程度の時間がかかると考えた方が良いでしょう。
それから客観的に見てかなり状態が良くなったと感じられるような仕上がりを求めるのであればもしかすると数年かかるかもしれませんし、ウイルス性疾患のように抗生物質で抑えこむような種類の病気とは違いますから、長らく通うことになっても投げ出さずに治療は気長に続けることが大事です。
何らかの原因で老廃物の排出がうまくいかなくなると、体の代謝がどんどん低下していきます。

健康に良くないのは言うまでもありませんが、その影響はAGAの状態にも及びます。
ときには毒出し(デトックス)という方法で本来あるべき状態へと新陳代謝を回復させることが可能です。
体に蓄積した老廃物を出すのに最適な手段といったらやはり汗を出すのが一番です。
体を動かすのが理想的ですが、汗だけで考えれば、癒しもかねてサウナやスーパー銭湯なども良いでしょう。

代謝を上げるために汗で出た分の水分補給は怠らないようにしましょう。
日本における成人男子の薄毛の9割はAGAですが、逆に言えばそれ以外はAGAとは全く違う原因で発症しています。
円形脱毛症、いわゆる10円ハゲなどもそのひとつです。

免疫疾患や精神的なストレスなどによるものとされていますが、継続的なストレスだと本人が無自覚なこともあります。
ストレス性の薄毛といえば、毛髪も地肌も正常なのに本人は意識せずに頭髪を引き抜いてまだらに脱毛する抜毛症などがあって、これは精神的な問題であると言われています。